電気蚊取り・USB虫除けは効かない?意味ない?タイプ別の確認ポイントを中立に監査【2026】

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Check Point

この記事の確認ポイント

電気蚊取り・USB虫除け・虫除けスプレーは効かない?意味ない?薬剤揮散型/スプレー(ディート・イカリジン)/USB物理型のタイプ別に、確認すべき表示・効かない条...

  • まず結論と向いている人を見てから本文に入ると、判断がぶれにくくなります。
  • 販売元、レビュー分布、スペック表まで見ると、怪しい点を見つけやすくなります。
  • 迷ったら監査チェックリストとレビュー監査ガイドで確認し直してください。

結論(確認日 2026-07-25):広告で見かける虫除け・蚊対策グッズは、タイプで”確認すべき表示”が変わります。①薬剤揮散型の電気蚊取り(有効成分で虫除けを謳う製品は「防除用医薬部外品」等の表示と適用害虫・使用場所(屋内/屋外)を確認)。②虫除けスプレー/ミストディート/イカリジンの濃度で使用の目安がパッケージに表示)。③USB捕虫器・蚊取りファン等の物理型忌避成分は無く、使用環境で体感が分かれる・電気製品はPSE表示も確認)。効果はパッケージ・公式表示で確認するのが確実で、当サイトは効能を断定しません。楽天実勢は約2180〜2780円(確認日2026-07-25・変動あり)。

「電気蚊取りやUSB虫除けは効かない?意味ない?」——広告で見かける虫対策グッズはタイプごとに仕組みと確認ポイントが違います。買う前に見るべき点を中立に整理します(効能はパッケージ・公式表示に従い、当サイトでは断定しません)。

タイプ別の仕組みと確認ポイント

①薬剤揮散型の電気蚊取り:ファンや加熱で薬剤(メトフルトリン等)を空間に広げるタイプ。確認:有効成分で虫除けを謳う製品の「防除用医薬部外品」等の表示、適用害虫・使用場所(屋内/屋外)・使用時間の目安②虫除けスプレー/ミスト:ディート/イカリジンの濃度が表示され、これで使用対象や目安時間が示されます(数値はパッケージ表示を確認)。③USB捕虫器・蚊取りファン等の物理型:忌避成分を含まないため、風・広さなど使用環境で体感が大きく分かれます。電気製品なのでPSE表示も確認。

→ ボタンで楽天/Amazonの電気蚊取り・USB蚊取り一覧(広告リンク)が開きます。有効成分・適用害虫・使用場所・PSE・販売元をパッケージ表示で確認して選んでください。

「効かない・意味ない」と感じやすい条件

屋外で風が強い/空間が広い(薬剤・物理いずれも効きにくい)、物理型(忌避成分なし)に忌避効果を期待適用外の使用場所・害虫電池/薬剤の消耗。用途(屋内か屋外か、蚊か他の虫か)に表示が合っているかを先に確認すると失敗が減ります。

どこの国/怪しい?の見方

USBタイプの電気蚊取り・捕虫器はノーブランド・OEMが多く、販売は楽天/Amazonの各ショップ(日本の販売店)、製造は海外が中心。「怪しい=即NG」ではなく、有効成分・適用害虫・使用場所・PSE・販売元・レビューの表示を確認しましょう。

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有効成分は2つだけ。濃度は「強さ」ではなく「持続時間」

人体に使う虫よけ剤で日本で承認されている有効成分は「ディート」と「イカリジン」の2つです。USB型や超音波型の雑貨と、この2成分を配合した製品とでは、位置づけが根本的に異なります。

濃度が示すのは効き目の強さではありません

ここが最も誤解されやすい点です。ディートやイカリジンの濃度は「効き目の強さ」ではなく「効果が続く時間」を示します。

そしてこの「持続時間」には、2024年12月に定められた公式の対応表があります。日本家庭用殺虫剤工業会が厚生労働省の指導を受けて策定した「人体用忌避剤の持続時間表示に係る自主基準」(2024年12月11日)のマトリックスです。

ディート濃度効果持続時間イカリジン濃度効果持続時間
5%以上10%未満1〜3時間5%6時間まで
10%、12%3〜5時間15%6〜8時間
30%5〜8時間

出典:日本家庭用殺虫剤工業会「人体用忌避剤の持続時間表示に係る自主基準」(2024年12月11日)/厚生労働省 医薬薬審発1211第7号(令和6年12月11日)

この表は幅を持った表記になっています。「30%なら必ず8時間もつ」ではなく「5〜8時間の範囲で設定できる」という意味です。実際の製品表示は、この範囲内でメーカーが設定した値になります。

またイカリジン15%(6〜8時間)は、ディート30%(5〜8時間)とほぼ同等の持続時間である点にも注目してください。持続時間だけを基準にするなら、この2つは競合する選択肢になります。

つまり「高濃度のほうが虫が寄り付かない」のではなく、「塗り直しの間隔が長くなる」ということです。短時間の外出なら低濃度でも足り、長時間の屋外活動では高濃度のほうが塗り直しの手間が減ります。

ディートとイカリジンの違い

ディートイカリジン
対象となる虫広い(蚊・ブユ・アブ・マダニに加え、ノミ、イエダニ、サシバエ、トコジラミなどにも忌避効果が認められています)限定的(蚊成虫・ブユ・アブ・マダニの4種)
年齢による制限あり(下記)ディートのような年齢制限は設けられていません

対象の虫が多いのはディート、年齢制限を気にせず使いやすいのはイカリジンという整理になります。どちらが優れているかではなく、誰が・どの虫に対して使うかで選び分けます。

ディートの年齢制限(お子さまに使う場合は必ず確認)

年齢ディート12%以下の製品ディート30%の製品
生後6か月未満使用できません使用できません
6か月以上2歳未満1日1回まで使用できません
2歳以上12歳未満1日1〜3回まで使用できません
12歳以上製品の指示に従う製品の指示に従う

ディート30%の製品は12歳未満には使用できません。お子さまに使う場合は、パッケージの濃度と年齢の記載を必ず確認してください。迷う場合はイカリジン製品を選ぶ、または医師・薬剤師に相談してください。

※当サイトは医療機関ではありません。使用の可否や体質に関する判断は、製品の添付文書に従い、必要に応じて医師・薬剤師にご相談ください。

「何時間もつ」はどう決められているのか(試験法を読む)

虫よけ製品のパッケージに書かれた持続時間は、メーカーが感覚で決めた数字ではありません。2024年12月に業界統一の試験法が定められ、そこには具体的な手順が書かれています。この中身を知っておくと、表示の読み方が変わります。

「効いている」の定義は忌避率90%以上

試験法は、忌避率を次の式で定義しています。

忌避率(%)=(1 − 処理区の係留数 ÷ 無処理区の係留数)× 100

「係留」とは、蚊が人を吸血するために体温や臭い物質を感知して皮膚上に停まる行為を指します。そして持続時間とは、この忌避率が90%以上を保っている時間のことです。

ここが重要な点です。忌避率90%は「まったく寄ってこない」ではありません。無処理なら10匹止まるところが1匹になる、という水準です。「塗ったのに刺された」という経験は、この定義のもとでは想定内の範囲に入り得ます。100%を期待する表示ではないことを、あらかじめ知っておく価値があります。

試験の具体的な条件

項目試験法での規定
使う蚊研究室で継代飼育しているウイルスフリーのヒトスジシマカ(Aedes albopictus)
蚊の状態雌雄混合で1週間以上飼育された1〜3週齢の未吸血の雌成虫
ケージ25×25×25cm または 30×30×30cm の金属ケージ(メッシュ18〜30)
蚊の密度20〜60頭。無処理の前腕で1分間の係留数が10頭以上あることを確認する
環境条件室温23〜29℃前後、湿度40〜80%RH
適用部位手の甲。無香料の石けんで洗い、1時間以上経ってから開始
塗布量ジェル・クリームは1g/600cm²、エアゾール・ウェットティッシュ・液剤は1mL/600cm²
測定5分間の係留数を数える。被験者3名の平均忌避率を求める
被験者の行動制限試験終了まで発汗が増すような活動を避け、処理部位がこすれる・触れる・濡れる行為を避ける

出典:日本家庭用殺虫剤工業会「人体用忌避剤の持続時間表示に係る試験法」(自主基準 別添・2024年12月11日)

試験条件と実際の使用場面のギャップ

この条件表を見ると、表示された持続時間が「上限に近い条件での値」である理由が分かります。

試験の条件実際の屋外効き方への影響
室温23〜29℃真夏は30℃を超える汗をかきやすくなる
発汗が増す活動を避ける登山・草刈り・スポーツ汗で流れて短くなる
処理部位が濡れない水遊び・雨・川辺洗い流される
手の甲に均一に塗布スプレーで大まかに塗りムラの部分は守られない
使う蚊はヒトスジシマカブユ・アブ・マダニ等もいる対象種が違えば結果も違う

「表示より早く効かなくなった」の多くは、製品の問題ではなく条件の違いです。だからこそ、厚生労働省の通知は表示すべき事項として「経過時間や使用時の使用者の発汗等の状況を踏まえた塗りなおしの注意喚起」を挙げています。

2024年12月からパッケージに必須になった3項目

厚生労働省の通知(令和6年12月11日・医薬薬審発1211第7号)は、感染症媒介蚊の忌避を目的として人体に直接使用する忌避剤について、直接の容器または被包に記載すべき事項を3つ定めました。

記載すべき事項読み手にとっての意味
1手のひらでむらなく塗り広げることスプレーして終わりでは不十分。塗り広げる工程が前提になっている
21回の使用による忌避効果の持続時間製品ごとに具体的な時間が書かれる
3経過時間や発汗等の状況を踏まえた塗りなおしの注意喚起1回で終わりではないことが明示される

この3項目が書かれているかどうかは、購入時のチェックポイントになります。ただし通知には経過措置があり、「既に製造販売承認を取得している忌避剤については、当面の間、従前のとおりとすることができる」とされています。3項目がなくても直ちに違反ではありませんが、記載がある製品のほうが情報は充実しています。

表示される時間は「切り捨てて±1時間」

自主基準は、試験結果から表示値を作る手順まで定めています。2試験機関以上で客観的な評価を行い、その平均値から小数点以下を切り捨てた値に±1時間の幅を持たせて表示します。ただし実際に得られた試験結果を超えてはいけません。

2機関の結果計算表示
9時間と8時間平均8.5 → 切り捨て8 → ±17〜9時間
9時間と9時間平均9 → ±1では8〜10だが、上限を超えられない8〜9時間

表示の下限側は、試験結果より短めに寄せた保守的な数字になっています。外部試験機関としては、日本環境衛生センターで本試験が実施できることが確認されています。

なぜ2016年以降ルールが整備されたのか

自主基準は、その背景をはっきり書いています。

  • 平成26年(2014年)8月、ヒトスジシマカによるデング熱の国内感染が確認された
  • 平成27年(2015年)、シマカ類によるジカウイルス感染症が中南米を中心に流行し、国内への侵入が危惧された
  • これを受け、平成28年6月15日に厚生労働省から忌避剤の製造販売承認申請の取扱いに関する通知が出され、ディート30%・イカリジン15%の製品について迅速審査の取扱いが定められた
  • その際、既存製品で標榜している持続時間が各社で異なっていたため、試験方法を統一したうえで製品に表示するよう厚生労働省が指導した

つまり高濃度製品が使えるようになった背景は「快適さ」ではなく「感染症対策」です。ディート30%やイカリジン15%は、そういう文脈で整備された選択肢だと理解しておくと、必要な場面と不要な場面の区別がつけやすくなります。日常の庭仕事や短時間の外出であれば、より低い濃度で足ります。

USB型・超音波型をどう位置づけるか

ここまでを踏まえると、USB給電や超音波の製品は、上記の承認された有効成分を使う製品とは別のカテゴリであることが分かります。

有効成分を配合した製品USB型・超音波型など
区分医薬品または防除用医薬部外品多くは雑貨
有効成分の記載あり(ディート/イカリジンと濃度)記載がないことが多い
期待できる範囲承認された対象と作用時間の目安がある製品ごとに異なり、一律には言えません
確認方法パッケージの区分表示と有効成分名区分表示がなければ雑貨と考える

「効かない」と感じたとき、まず確認すべきは製品の区分です。当サイトは個別製品の効果を判定しませんが、確実性を優先するなら、区分と有効成分が明記された製品を選ぶという判断ができます。

使い方で効果が変わる点

  • 塗り残しをつくらない:虫は露出した肌を狙います。ムラがあるとそこを刺されます
  • 汗をかいたら塗り直す:表示された作用時間は目安であり、汗や水で流れれば短くなります
  • 顔に使う場合は手に取ってから:直接スプレーせず、目や口に入らないようにします
  • 屋内では蚊の発生源対策も:水がたまる場所を減らすことが基本です
  • 虫よけと日焼け止めを併用する場合:製品の指示に従って順番を確認してください

使用にあたっては、必ず製品の用法・用量と注意書きに従ってください。異常を感じた場合は使用を中止し、医師にご相談ください。

吊り下げ型・USB型は何の虫を対象にしているのか(適用害虫表示のルール)

屋外用の吊り下げ型や、SNS広告で見かけるUSB型の虫よけは、薬機法の承認を受けた「防除用医薬部外品」ではなく、法の適用対象外の製品であることが少なくありません。この領域には別のルールがあります。

生活害虫防除剤協議会の「家庭用生活害虫防除剤の自主基準」(令和5年11月1日改定)は、「薬機法、農薬取締法の適用対象外製品であって、家庭用に販売される生活害虫防除を目的とした殺虫、忌避及び防虫等に用いられる薬剤」を対象としています。

効力試験の供試虫群に「吸血する蚊」は入っていない

この自主基準は、適用害虫として表示できるのは効力試験で有効性が確認されたものに限ると定め、試験に使う虫の分類表を持っています。

供試虫群表示できる名称
1アリ
2ユスリカ
3チョウバエ
4クモ
5ケムシ
6カメムシ
7ナメクジ、カタツムリ
8ブユ、アブ
9ダンゴムシ、ワラジムシ
10ムカデ、ヤスデ、ゲジ

出典:生活害虫防除剤協議会「家庭用生活害虫防除剤の自主基準」殺虫効力試験の供試虫群(令和5年11月1日改定)

この10分類に、人を刺して吸血する蚊は含まれていません。2番目の「ユスリカ」は人を刺さない虫で、水辺に群れて発生する不快害虫です。3番目の「チョウバエ」も刺しません。

理由はシンプルです。人を刺す蚊は「衛生害虫」であり、その防除を目的とする薬剤は薬機法の防除用医薬品・防除用医薬部外品として厚生労働省の承認が必要になります。承認を受けていない製品は、そもそも蚊への効果を標榜する立場にありません。

だから、吊り下げ型の商品パッケージをよく読むと「適用害虫:ユスリカ、チョウバエ」と書かれていることが多いのです。「虫よけ」という大きな文字と、小さく書かれた適用害虫欄では、意味する範囲がまったく違います。

「その他の不快害虫」という書き方は禁止されている

自主基準は、記載禁止事項として不当表示の禁止を明文で定めています。

客観的な根拠なしに特別の品質であるかのような表示をしてはならない。
性能、効果の範囲を超えて表示をしてはならない。
③ 表示に際しては、当該表示内容を裏付ける合理的な根拠をあらかじめ有しておき、提出できるようにしておくこと。

さらに、適用害虫の表示について具体的な禁止例まで挙げています。

適用害虫の表示は「‥その他不快害虫、‥などの各種の不快害虫、‥をはじめ広範囲な不快害虫」等の表示はしないこと。

「あらゆる虫に効く」「広範囲の害虫に」という書き方は、業界の自主基準が名指しで禁じている表現です。広告でこの種の言い回しを見たら、適用害虫欄に実際の虫名が書かれているかを確認してください。自主基準は「全て虫名で表示すること」と定めています。

雑品でも表示が求められている11項目

薬機法の対象外であっても、自主基準は直接の容器・被包・外包装への記載事項を定めています。購入前のチェックリストとして、そのまま使えます。

記載事項
1実質的に責任を有する製造業者等の氏名または名称、住所、電話番号
2製品名
3製造番号または記号
4内容量
5有効成分等の名称(その他の成分もできる限り表示)
6使用方法
7適用害虫(効力試験で確認されたもの/全て虫名で)
8使用、取扱および保管等に関する注意事項
9各種関連法令等に基づく注意事項
10予見される事故等に関する適切な指示または警告
11製品登録マーク

1番と7番が欠けている商品は、通販の商品ページ上で判断材料が足りません。とくに海外事業者の出品では、責任を持つ事業者の連絡先が確認できないことがあります。不具合や肌トラブルが起きたときの窓口が無いという意味なので、価格差以上に重い要素です。

吊り下げ型(蒸散剤)の注意事項

自主基準は、蒸散剤(吊り下げ型等)について固有の注意事項を定めています。

  • 容器から内容物(ネット等)を取り出さないこと
  • 内容物には虫よけ成分が含まれているので、内容物に直接触れないこと。誤って触れた場合は石けん水でよく洗うこと
  • 火気の付近を避け、子供やペットの届かない場所で使用すること
  • 一旦使用を中断する場合は、ビニール袋やラップ等に包み、密封して保管すること
  • 使用中は、いつでも製品表示を確認できるように個装箱等を保存しておくこと

「無害だから吊るしておくだけ」という製品ではありません。内容物には薬剤が含まれており、直接触れないよう明示的に求められています。ベビーカーや子どもの手の届く位置への設置は、この注意事項と整合しません。

また「個装箱等を保存しておくこと」という項目は見落とされがちです。何かあったときに成分名と事業者名を確認する手段が箱にしかない場合があるため、使い切るまで捨てないほうが安全です。

超音波式をどう考えるか

超音波で蚊を遠ざけると説明する製品については、当サイトとして「効かない」と断定はしません。断定するには当サイト自身の試験が必要で、それは行っていないためです。ただし、判断材料になる制度的な事実は示せます。

確認したい点制度上の状況
薬機法の承認人体に使う忌避剤として承認されている有効成分はディートとイカリジンの2つ。超音波は「薬剤」ではないため、この枠組みには入らない
適用害虫の表示生活害虫防除剤の自主基準は薬剤を対象としており、電子機器そのものは直接の対象ではない
効果の根拠景品表示法上、効果を標榜する以上は合理的な根拠が必要(優良誤認表示の問題になり得る)

つまり超音波式は、承認制度の外側にあり、適用害虫表示のルールの外側にもあります。「厚生労働省の承認を受けた成分が入っている製品」と同じ土俵で比べるものではありません。

実用的な結論としては、感染症を媒介する蚊が心配な場面(デング熱・ジカ熱の流行地域への渡航、屋外での長時間活動、乳幼児の同伴)では、承認された有効成分を含む製品を主とし、超音波式は補助と位置づけるのが無難です。逆に、室内で音が気になる程度の場面であれば、試してみて判断するという選び方も否定はしません。

「効かない」と感じたら、確認する表示を切り替える

虫よけ・蚊対策の製品は、法的な位置づけによって期待できる範囲が変わります。当サイトは製品の効果を判定しませんが、どの表示を確認すれば期待値を合わせられるかを示します。

表示の区分何を意味するか確認する場所
医薬品/防除用医薬部外品有効成分と効能について承認・認証を受けている区分。パッケージに区分名の記載があるパッケージ・商品ページの表示。有効成分名(ディートやイカリジン等)の記載があるか
雑貨(区分表示なし)上記の承認を受けていないもの。効能を期待する前提が異なる区分の記載がない、有効成分名が書かれていない場合はこちら
超音波・USB給電タイプ多くは雑貨に分類される。期待値を上げすぎないことが重要電源方式と、上記区分の記載の有無

「効かない」と感じる場合、製品の不良ではなく区分と期待値のズレであることがあります。確実性を優先するなら、有効成分名と区分が明記された製品を選ぶという判断ができます。使用にあたっては、必ず製品の用法・用量と注意書きに従ってください。乳幼児・妊娠中の方の使用可否は製品ごとに条件が異なります。

買う前に販売元と価格を確認する

広告で見かけた商品は、同じ見た目でも出品者によって価格・保証・返品条件が変わります。
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本記事が参照した一次情報と確認日

情報源本記事で使った内容確認日
厚生労働省 医薬薬審発1211第7号「人体に直接使用される忌避剤の忌避効果持続時間の表示について」(令和6年12月11日)対象製剤の範囲、容器・被包に記載すべき3項目、既承認品の経過措置2026年7月28日
日本家庭用殺虫剤工業会「人体用忌避剤の持続時間表示に係る自主基準」(2024年12月11日)濃度と効果持続時間のマトリックス、表示値の算出ルール、制度整備の背景2026年7月28日
同 別添「人体用忌避剤の持続時間表示に係る試験法」忌避率の定義式、忌避率90%以上という基準、供試虫・ケージ・温湿度・塗布量などの試験条件2026年7月28日
生活害虫防除剤協議会「家庭用生活害虫防除剤の自主基準」(令和5年11月1日改定)薬機法適用対象外製品の定義、表示11項目、殺虫効力試験の供試虫群、不当表示の禁止、蒸散剤の注意事項2026年7月28日

制度は改正されます。本記事は上記の確認日時点の内容にもとづく整理です。当サイトは医療機関でも試験機関でもなく、個別製品の効果を保証するものではありません。実際の使用にあたっては、製品の添付文書・パッケージの記載を優先してください。皮膚に異常が出た場合は使用を中止し、医師にご相談ください。

よくある質問

Q. USBの電気蚊取り・捕虫器は効く?
忌避成分を含まない物理型は使用環境(風・広さ)で体感が分かれます。効果はパッケージ・公式表示をご確認ください。

Q. 虫除けスプレーは何で選ぶ?
有効成分(ディート/イカリジン)の濃度と、適用対象・使用上の注意の表示で選びます(数値はパッケージ表示に従ってください)。

Q. 屋外で効かないのはなぜ?
風・広い空間で薬剤や送風が拡散しやすいためです。使用場所の表示に合っているか確認しましょう。

Q. ディート30%なら8時間もちますか?
必ずしもそうではありません。業界の自主基準のマトリックスでは、ディート30%の効果持続時間は「5〜8時間」の範囲で設定できるとされており、実際の表示値は製品ごとに異なります。また試験は室温23〜29℃、湿度40〜80%RHで、発汗が増す活動を避けた条件で行われます。汗をかく場面では短くなります。

Q. 「忌避率90%」とはどういう意味ですか?
無処理の手に止まる蚊の数を基準に、薬剤を塗った手に止まる数が10分の1以下になっている状態です。まったく寄ってこないという意味ではありません。塗っていても刺されることはあり得ます。

Q. 吊り下げ型は蚊に効きますか?
製品の適用害虫欄を確認してください。薬機法の適用対象外である生活害虫防除剤の効力試験の供試虫群には、人を刺す蚊が含まれていません。よく見られる「ユスリカ」「チョウバエ」は人を刺さない虫です。人を刺す蚊への効果を標榜するには、防除用医薬品・防除用医薬部外品としての承認が必要になります。

Q. 「あらゆる不快害虫に効く」と書いてある商品は信用できますか?
生活害虫防除剤の自主基準は、「その他不快害虫」「各種の不快害虫」「広範囲な不快害虫」といった表示をしないことと明記し、適用害虫は全て虫名で表示することを求めています。この書き方をしている時点で、自主基準に沿った表示ではありません。

Q. なぜ高濃度製品が売られるようになったのですか?
感染症対策が背景です。平成26年8月にヒトスジシマカによるデング熱の国内感染が確認され、平成27年にはジカウイルス感染症が中南米で流行しました。これを受けて平成28年に厚生労働省がディート30%・イカリジン15%の製品について迅速審査の取扱いを定めています。

Q. 吊り下げ型を子どものベビーカーに付けても大丈夫ですか?
自主基準は、蒸散剤について「内容物には虫よけ成分が含まれているので、内容物に直接触れないこと」「火気の付近を避け、子供やペットの届かない場所で使用すること」と定めています。手が届く位置への設置は、この注意事項と整合しません。

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