モバイルバッテリーのリコールで「何割が回収されたのか」は、すべての案件で公表されるわけではありません。2026年に確認できる公表例では、対象群によって21.6%と61.7%という大きな差があります。
当サイトがリコール情報を確認している官公庁・メーカーの情報源と確認頻度は モバイルバッテリーのリコール一覧(監視している情報源と確認頻度) で公開しています。手元の製品は必ず型番で検索して確認してください。
先に結論
- モバイルバッテリー全体の「全国平均回収率」は、公表2事例からは分かりません。
- Ankerの21.6%は、A1257とA1652を合わせた対象群の回収率です。A1257だけの数字ではありません。
- CIOのSMARTCOBY Ex01は、対象20,518台に対し61.7%と公表されています。
- 回収率にかかわらず、対象品は直ちに使用を中止し、メーカーの回収手順に従います。
2026年に一次資料で確認できる回収率
ここでは、対象台数・基準日・回収率を一次資料で同時に確認できる例だけを掲載します。数字は基準日以後も変わります。
| 対象 | 対象台数 | 公表回収率 | 基準日 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| Anker Power Bank(10000mAh, 22.5W)A1257 Anker MagGo Power Bank(10000mAh, 7.5W, Stand)A1652 | 合計416,789台 (401,771台+15,018台) | 21.6% | 2026年1月13日 | 2製品を合わせた回収率。A1257はシリアル番号の確認が必要 |
| CIO SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable CIO-MB20W2C-5000-EX01/5K-EX01 | 20,518台 | 61.7% | 2026年1月29日 | 一部製造ロットが対象。型番とシリアル番号を照合 |
Anker A1257/A1652
対象:合計416,789台
回収率:21.6%(2026年1月13日)
A1257だけでなくA1652を含む対象群の数字です。A1257はシリアル番号も確認します。
CIO SMARTCOBY Ex01
対象:20,518台
回収率:61.7%(2026年1月29日)
対象型番に加え、メーカーが示すシリアル番号の照合が必要です。
回収率の比較で分からないこと
販売経路、告知方法、経過期間、交換か返金か、対象判定の方法が案件ごとに異なります。2つの数字だけで「どの会社の対応が良いか」や「市場全体の回収率」を断定することはできません。
公表値が見つからない案件もある
エレコムが2026年1月に再案内した旧フォースメディア製品は、次の3型番です。
- JF-PEACE8K2660
- JF-PEACE8K2660P
- JF-268PD60W
2021年8月から自主回収が続いていますが、エレコムの再案内には対象台数・回収率の記載がありません。数字が非公表でも危険度が低いという意味ではなく、対象品は使用を中止して窓口へ連絡する必要があります。
自分の製品が対象か確認する5手順
- 本体を充電器から外す:異常な発熱、膨張、変形、異臭があれば触り続けず、可燃物から距離を取ります。
- 製品名・型番を読む:本体背面や側面の小さな印字を確認します。容量や外観だけでは判定しません。
- シリアル・ロットを照合する:同じ型番でも対象が一部ロットだけの案件があります。
- 消費者庁とメーカー公式を確認する:消費者庁リコール情報サイトで検索し、申請方法はメーカーの最新案内で確認します。
- 対象なら使用を中止する:メーカー指定のフォームや窓口から回収・交換・返金を申し込みます。
対象品を自己判断で発送・廃棄しない
リコール対象品は、一般ごみや通常の小型充電式電池回収ボックスへ入れず、まずメーカーの案内に従ってください。膨張・破損・発熱があるものは無理に持ち運ばず、メーカーと自治体へ状態を伝えて相談します。メーカーから回収キットが送られる案件では、指定の梱包・返送方法を守ります。
なぜ手元に残りやすいのか
中古売買、譲渡、家族間の共有、購入後のメール変更などがあると、販売店からの連絡が届かないことがあります。また、似た製品名が多く、外観だけでは対象判定ができません。
そのため「ニュースで見た時だけ」ではなく、購入後も定期的にリコール情報を検索するのが確実です。消費者庁も、購入前に加え、購入後もリコール情報サイト、NITE SAFE-Lite、事業者サイトを確認するよう案内しています。
よくある質問
21.6%はAnker A1257だけの回収率ですか?
いいえ。消費者庁の2026年1月14日公表資料では、A1257とA1652を合わせた対象製品について21.6%と記載されています。
回収率が高ければ、残った製品は安全ですか?
安全とはいえません。対象と判定された製品は、回収率にかかわらず使用を中止し、メーカーの案内に従ってください。
型番が似ていて判断できません
シリアル番号やJANコードを含めてメーカーの判定ページで確認します。判別できない場合は、写真を用意してメーカー窓口へ問い合わせてください。
出典・確認日
- 消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故」(2026年1月14日)
- CIO「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」自主回収案内
- 消費者庁リコール情報「CIO SMARTCOBY Ex01」
- エレコム「フォースメディア社製品の自主回収に関する引き続きのお願い」
- 消費者庁「あなたのモバイルバッテリーは大丈夫?」
確認日:2026年7月17日。回収率は記載した基準日時点の公表値です。対象判定と申請方法はメーカーの最新案内を優先してください。
関連:安全なモバイルバッテリーの選び方・候補
安全な選び方・比較【2026年版】 / 確認しやすいおすすめ候補 / リコール・回収まとめ











コメント